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好景気とバブルとインフレ

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解散宣言から急に円安と株高が始まって、なんだか異様な勢いで戻している。
押し目なんかないんじゃないか?というぐらい一本調子で、
円高は83円になったら80円にもどるとか、そんな状況だったのに
あっというまに88円だ。
これは2007年のユーロ安に近いというか、1.5から1.22まで急降下したあの押し目のない崖のような。

アベノミクスとやらでインフレにするとか言ってるので、ちょうど銀行の人が来たからその話になった。

要するに今のままインフレにすると、インフレじゃなくてスタグフレーションになるよ、と。

金融緩和、っていうのを2000年からずっと日本でやっているのだけど、
あれは実際のところ銀行に資金を貸し付けるか、国債を換金するようなものであって、

それをうちにきた銀行さんのように企業に借りてくださいといって回ってくる。

誰も借りないので大変なのだけど、とうとう利子を国が受け持つくらいにして、
利子ゼロでもいいので借りてくださいと半泣きで回っている状況だ。

前にも言ったけど、マルサの女2で見られるような借金まみれで命を落とすとか、
2000年ごろの金融危機からの貸しはがしとか、ああいう血も涙もない金融リンチ、ともいうべき
ひどい仕打ちを二回も集団で受けたせいで、不要不急の資金を借りる中小企業はない。

借りたものは返さなきゃならない。

返さなきゃいけない重荷をなんでしょわなきゃならないのか?

こういう論法。
税金どんどん上がっているのにだれも借金して設備投資なんかしませんわな。
借りても、うちみたいにほとんど手をつけないで納税準備金でおいておいて、
毎月引き落とし返済されていくに任せるのが関の山で。

要するにこれがいくら金融緩和しても、誰もお金を使わない理由。
まず返すのが最優先だから使うわけないでしょう。不景気で入ってこないし。

会社に貸すだけ貸しておいて、儲からなくてもいいから
とにかく使いまくってください、使って返せなくなったら責任はばっちり取ってもらいますから!

という意味不明の会話をしないとお金が回らない。

まわして儲かった暁には、何重にも重ねた税金を取っていって、経営者の給料は年に一回以外
一切あげてはいかんという。
七夕じゃないんだから、一年に一回しか給料決められなければ、誰も社員のボーナスだけで消える
売り上げをあげるかというと?

これは、先頭にたってテロ軍団に突入し、すべての戦果を挙げたものの、リーダーには何一つ
褒美がない、昇給もない、ボーナスもない、という理屈なんですわ。

社長のやる気が出るわけないでしょうが。

社会保障にしても、若い連中の税金を吸い上げるし、住民税も健康保険料も
どんどんあがっているし(来年またあがる)

要するに、金融緩和しても、すべて下々への貸付であって、貸し付けられた連中が
損をしないと、ファイナンスできない緩和なんですわ。

銀行の人も、おかしい、というぐらい。

民間は誰も損をしたいわけじゃなく、儲けたいわけです。
日本のためとか言って、当てのないお金をじゃんじゃん借りてきて給料はあげずに
ほかのことに損を覚悟で使いまくる、なんてバカはまずいない。

最後の損を民間に押し付けるから、誰も怖くて借りないし、お金も使わない。
どんどんへそくりに消えるわけ。

お金を回したいなら、減税してあぶく銭を入れてくれないと、使えない。
損を覚悟でお金を使えるのは、公共事業や国でしかない。

そんなわけで、今度の特別国債は、日銀が全部買い取って、国に紙幣で返す。
それを銀行に買わして現金を吸い上げるとかそういうことをしないで、
その国債を金庫にしまって二度と見ない、か

焼き捨てる。

これをせざるを得ない。そのために法律を変えようというわけです。


日本銀行というのは、れっきとした民間会社で上場企業なもんで、

そんなコピー機でお金すって自分で使う、ということをしたと、いう話になったら
株が暴落して上場廃止間違いないのです。
だから抵抗していた。のじゃないか。

だから、もし公共事業国債を日銀に無限に破り捨てさせて緩和をする、ということなら、
日銀は上場をやめて、廃止してからやるのではないかともおもうのですが。

銀行にいくら国債の形で買わせてもお金が市中に出るわけじゃないので、
政府が国債を1000兆円、という額面で日銀に渡して、
日銀が1000兆円を政府の口座に振り込んだあと、その債権を破ってしまえば、
日銀が損しただけになる。

ただその1000兆が政府に好きに使われると、インフレになる、という理屈。
1000兆はやりすぎだから50兆ぐらいでどうよ、と遣り合っているのがいまです。

これをしないのであれば、今までどおり民間にお金がだぶつくだけなので、
参院選後の2013年二次補正あたりで、かましてくるのではないかと思います。

麻生さんの緊急対策融資もおそらく3月くらいに始まるでしょう。
これは結構当てにしている。


日銀の人たちが恐れているのは、一回やってうまくいきでもしたら、
おそらく毎年50兆の”じぶん銀行券”をさしだされて、なしくずしに1000兆といわず、
2000兆くらい打ち出の小槌やらないといけなくなるのわかってるからいやだと。

それができたら国民に毎月10万円ただで配っても、いいわけですからネ。

これはインフレの理屈。

折衷案で考えると、減税はあまりしないで、なおかつお金を刷ってばら撒く
て感じなので、公共事業とか、政府から仕事が回ってくるような
業界でない限り、簡単に売り上げが上がるとも思えないし、
なにしろ消費税をあげたら納税準備資金がさらに必要になるので、
給料上げて所得税払う、なんていうのは最後の最後になるのは間違いない。

消費税払って、自分の給料上げて、なおかつあまっていたら社員の給料でも上げてやるか、ということになる。
社会保障費の会社の負担も入れると、サラリーマンは4割ぐらいの本来もらうべき現金を
会社負担や天引きで払わされている。
なおかつ売り上げに対して消費税をかけて、これをまず最初に払うのが最優先だから、

この先2年ほどは所得税の減税、がない限り(消費税の減税はほぼ絶対にないので)
物価が跳ね上がっても給料だけまてどくらせど上がらない。
電気代と水道代の負担がバカにならずに携帯をガラケに戻さないといけないのでは。
なんて阿鼻叫喚になるかもしれません。

これをスタグフレーションといいます。

お金が回って東北方面は意外と細く長くゆるゆるいきそうですが、
九州や四国あたりの、ただでさえ貨幣の交換物資を持たないところは、
ダムやら原発あたりの補助金に依存しないと、やっていけなくなるのではないかと思われます。

センゴクという漫画なんかでけっこう鋭いことをついていて、感心したんですけど、

貨幣を流通させる、というのは、貨幣に交換する価値のある何がしかを持っていないと
そもそも成立しないんです。

人力、というのは飯を食わせないといけないので、意外と維持コストがかかるわけです。
維持コストがかからず一番値段の高い人力資産、というのは、性処理用の美人の女なわけでして。
これも昔から変わらない。


性処理があちこちで無料で行われたり、卸が介在しないで直取引でやられると、
その価値もなくなって人間の価値は、なくなる。今はこれに近い状態で、

もうちょっとしないと若者の価値が上がらない。

昔は貨幣の裏づけというと金だったわけですが、
アメリカがこの金をやめて、今裏づけを原油でやっています。

だからレーガンの時代に数千兆ドルの借金を抱えていても、印刷するだけで
チャラにできたのです。かりにドルがあまっても、米ドルを使う国に輸出すればいいわけで。

中国の貨幣を輸入して自分の貨幣代わりに使おう、というのを室町前後の昔の日本は
盛んにやっていたのですが、自国通貨を他国の流通量のわからない通貨に
依存する、なんていうのは、借りに他国の事情が変わって貨幣の流通が
滞った場合、それを輸入できなくなった日本ではデフレやインフレが簡単に起こる、
という理屈になります。

戦国時代毛利の覇権の前、尼子などが自滅したのは、中国の交易が急に出てきた西洋貿易の都合で
交易バランスが崩れたため、資金難に陥り自滅した、
なので
信長は朝鮮から中国を征服してその交易バランスを勝手に変えられないようにしよう、
と。しかし途中で死んでしまったので、その思想を受け継いだ秀吉が
理想に駆られて朝鮮出兵を行うも、うまくいかず。

裏づけのない通貨の流通が不可能と知った家康が、結果悩んだ末に、
日本を海外の交易、流通システムから閉鎖して(鎖国)
自国で安定的に生産できる測りやすい米、というものを
金や外国の通貨でなく、自国通貨の裏づけにした。

このあたりの流れを描こうとしておるわけです。

通貨、というのは流通量に対して、それ相応の裏づけとなる石油や金、銀が必要なわけで、
それを無視して狭い国の中で過大に流通させると、コントロール不能になって
物価が高くなり、最悪ロシアの危機の様に、お金だけあって商品が棚から消える、
ということが起こらないとも限らない。

日本の原油、小麦、大豆、とうもろこし、畜産飼料は海外の輸入に頼っているわけで、
何らかの事情で海外の交易バランスが崩れると、思った以上に入手ができなくなったり、
価格が何倍にも上がったりしてしまう。

だから給料手取り20万、家賃8万、ガソリン200円/L、歯ブラシ100円
しかし食パンは一斤1000円、から揚げは100g500円
米粉の食パンなら一斤250円
なんていうアンバランスが起こる。

九州や四国といった農業国では物々交換で食べていけてしまう土壌が意外とあって、
AVみたいな嗜好品は安いものや中古以外、なかなか売れません。
自動車も、趣味性の高いものは狭い。

そういうところには通貨は流通しづらく、したとしても貯蓄に回りやすい。
食事より通貨のほうが珍しい、額面並みの交換に値するものがなく、入手が困難だからです。

2000年以降の日本では、原始の姿にすこし戻りつつあり、
1000円、という額面で得られるものが沖縄から北海道まで
それぞれの地域でかなり食い違うようになってきた。

そこで全国一律に通貨の駄々漏れが起こったら、公共事業を全国でやって
無駄に通貨をパラシュートで落とす、ということをやれば別ですが、

今の状態だと格差が広がる可能性もあります。

山口県には、セメント以外目だった工業がなくて原発もない。
温泉と魚と米がおいしい。それだけは困らない、という場所なのですが

あれだけ総理大臣を出しておいてまったく工業化していない、という鹿児島もかなり似ていますけど、
あれは環境を保全するためにわざとやっているんじゃないか?とまで思える状態です。
結果、地域経済、という話で言えばかなり厳しい状態にある。

この土壌をかんがみて、結局うちは直接お店におろすのをやめてしまった。

四国、島根や岡山も、似たような環境なんです。
そもそも通貨が食べられるものより”めずらしいもの”なんだから、
そういうところに高額のAVを置いても、不景気の時期には認知されづらい。

安いものや、人気女優のもの、そういうものなら消費財でいいのでしょうけど、
マニアAVを売ろうと思うのなら、むしろめずらしいもの、にどんどんしていって、
苦労して買っていただく、というとこまで持っていかないと、なかなか買っていただけない。

そこで、通販を使っていただこう、お店の陳列はやめよう、ということになりました。

北海道でも似たような状況になりつつあり、東北の日本海側も同様になっています。

国が落下傘でお金をばら撒かないと、”めずらしいもの”を交換の道具、にはしづらいんでしょう。

そういう意味では適度にやってもらえれば期待は持てるかも知れないのですが、
せっかく手元にお金が回ってきても何重にも包囲された税金の輪がその
お金を狙っているわけで、それを緩めない限り、
あいかわらずお金は、”めずらしい入手困難な紙”でありつづけ、国内では作れない舶来バッグや
時計宝石、必要な食料に化けるだけで”消費”、にはなりづらいんではないかと思います。

バッグや時計宝石、なんてのは資産なので要するに換金目的もありますから、
形を変えたたんす預金でしかないでしょう。

同じことが国家単位でおこるのかもしれない。

国内では作れないもの、輸入でしか手に入らないもの、の値段が跳ね上がり、
自作可能なものは値段が下がり続ける、ということで。

フランスの無農薬製法の有名ワインは一本10万円、
しかし同様に作った有名な日本酒は一本1500円、とかこういう具合になるのでは。

AVの値段が下がるのは、性処理の交易が個人レベルで手軽にできるようになった、というのも
あるかもしれない。

教育が崩壊しているので、男女とわず、変な勘違いや不幸な事件事故はたくさん起こるでしょう。

日本語が通じるかすら怪しい事象が頻発しているので、ネットに慣れてない、という以前の
?なことも多く、これはそうとうヤバイな、と感じています。

匿名ネットに汚染されてキーをたたくときだけ血も涙もない人殺しになれる人も激増しています。
そういう人は実際はおとなしく、やさしい人なんじゃないかと思いますが。

会話が成立しない上に、なんでもナイフの様な言葉で帰ってくるというのは、
これでスタグフになったらみんな餓死するんじゃないか?というぐらい心もとないです。

とりとめもない相場観のような文章になってしまいましたが、
AVはカップルではできないマニアック、なものは相変わらず存在価値があると思うし、
美人のものも引き合いはあるでしょう。
DVDというメディアは時代遅れ感が強いので、デフレになるかもしれませんが、
一本1万円、というのはたぶんもうないと思います。

そういう意味ではインフレ時代の数少ない値下げ商品になるわけで、
一般の方はアベノミクス景気とかに一喜一憂せず、税金をよく調べて、
常に警戒を怠らず、勉強していれば、スタグフで瞬殺、という最悪の結果は免れると
思います。

勉強、といっても英語ができれば、それはいいでしょうけど、30歳以下の人は
とにかく読書をしまくれば、いいのではないでしょうか。

グインサーガなんて懐かしいのもいいですが
実用書でも小説でも、とにかく本を読めば、日本語能力の喪失からは
逃れられると思います。新聞は金がかかるから薦めません。

男優でもそうですが、言われたことの理解が足らない、勘違い、がもとで
起こるトラブルが第一位です。

何を言われているか明確に、具体的に理解できて、それを実行する、
というのが、携帯ネット、匿名ネットをやっていると失われます。
注意しなくてもグルグルいけるからです。ツイッターもそう。
不注意が事故を起こすので、そういうのをなくすにはとにかく本を読む。
司馬遼太郎でもなんでも、月に二冊、現物の本を図書館で借りてきて読む

これだけで、周りから一歩抜け出せるほど、日本語を話す人々の退化状況は
やばくなっていると思います。


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