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Channel: しるびより~Shiruou's Blog
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ようやくまともなボールペンを持てる身分に

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新社会人ネタということで。


ついにまともなボールペンを買った。

私はもともとが小学校の自由作文で冒険小説を書いて締切に間に合わない馬鹿をやることから始まり、
(そのころから転から結への展開または承の展開が推敲不足の癖があった)

絵描きになったので文房具へのこだわりは人より多いはずだったのだけど、
どういうわけかシャーペンとボールペンは100円ものばかりだった。

もともと硬筆が下手なのであの筆感がいやで、HBの芯は20年以上使っていないし
ボールペンもめったに使わない。万年筆かサインペン、筆ペンばかりである。
毛筆用の筆は使い勝手が悪いので筆ペンになることが多いけれど

ボールペンというのはついぞ持っていなかった。

それが近年契約書へのサインとか、日本独自だが転写式の紙に書き込むことが
やたら増えた。

会社だと株式会社から始まり代表取締役まできっちりかかないといけないし、
ふりがなもカブシキガイシャダイヒョウトリシマリヤクとえんえん書かないといけない。

要するに契約書に触れるとき、じーっとみられることが増えてきた。
保険や車の契約書なんかは営業がいいペンを出してくれるのでべつにいいのだけど、
通常の契約は万年筆だとほとんどNG。

海外だと万年筆でいいのだが、日本だけはだめだ。

あと100円ボールペンだとみんなが気軽にやり取りするのでなくなってしまうことがある。

そういう事情から、ちゃんとしたボールペンを買った。

なんでちょっといいボールペンを成人式や入社を契機にプレゼントするかといえば、
それはあげる人の、社会に出て契約書にサインするときに100円ボールペンで恥ずかしくないように、
営業なら契約書をお願いするとき恥ずかしくないように、大きな契約が取れるように(出世するように)
という願いが込められている。

または学生の試験を卒業して、今日からは鉛筆ではなくボールペンで自分のサインを書きなさい

そういう意味合いもある。

大学の卒業式も院の卒業式も出ないでフランスへ行ってしまい、漫画ばかり描いていて
親にも相談せずやっつけで就職を決め(今では考えられない)
入社式もろくにしないであげくサラリーマンを数か月でやめてしまった私だが、
恥ずかしながら数十年たってやっとこの段階に来たわけだ。

どことなくボールペンを馬鹿にしている部分もある。やはり万年筆とかGペン、毛筆だと。


留学していた経緯からwatermanが好みなのでwatermanにしたのだが、
(海外では勉強でもボールペンか万年筆が多い。それでずっと万年筆)
選んでいるとき、そういえば昔父親にパーカーのボールペンをもらったがあれはどうしたろうかと
思い出し、結局捨ててしまったことを思い出した。

あれがあればリフィルだけ買って、新しいものを買わなくて済んだかもしれない。


このパーカー、さていつもらったかといえば、小学校1か2年生の時である。


これはじつは父親のアメリカ土産だったのだ。


おそらく日本円で8000円近くしたかもしれない。

それは、当時1米ドルが300円近かったから。

アンカレッジでトランジットして、小さい飛行機でNYはじめ東海岸をめぐる旅に会社のご褒美で
行ってきたときのお土産だったのだ。

小学校三年生じゃ早すぎるだろう(笑

鉄屋のおやじだから、ものの見事に味もそっけもないステンレスヘアラインの一番安いパーカーだ。

今買ったら2000円もしない、いやもっと安いかもしれない。

書き味がまたかたくてインクも出なくて(古いアメリカ製なんてそんなもの)

しかもインクが青いので、すっかりいやになってしまった。

今なら青インクは固まらないようにということがわかるのだけど。

当時は黒インクは目詰まりしやすいのでボールペンですら青インクだったわけ。

そんなわけですぐに固着してしまい、使えなくなり、amazonなんてなくて
パーカーのリフィルを買うにもいちいち大都市にでるか文房具屋で取り寄せしなければ
ならなかったので、捨ててしまったという次第。

そんな経緯から、人にボールペンを上げることも考えたこともなかったのだけど、
あげるときは捨てづらいものを上げようと思う(笑

watermanの万年筆も昔はカラフルできれいだったけど最近はいまいちで
むしろボールペンのほうが安い。

amazonではなんと本国で免税で買うより安かった。
↓↓↓↓


モンブランはあのでかいのがどうもなれないのと、ボールペン嫌いの私でも
なくしたら号泣してしまいそうなので対象外だった。

ロットリングが枠線引きで使いづらかったので、ドイツ製の文具はあまり好きでないのもある。

ちらと見てみると、面白いですよ。


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